映画『ローサは密告された』 4/5 (1)

映画『ローサは密告された』予告動画やあらすじストーリーネタバレ(評判・レビュー・キャスト)



【イントロダクション】
東南アジア最大のスラム街を擁するマニラ。
この無法地帯でただ毎日を生きる、ある女の物語。

ロドリゴ・ドゥテルテ大統領による過激な麻薬撲滅への道程をここに見る。

映画『ローサは密告された』予告動画やあらすじストーリーネタバレ(評判・レビュー・キャスト)

ローサはマニラのスラム街の片隅でサリサリストアを夫ネストールと共に経営している。かつての日本の下町のように、密接して暮らす人々のつながりは深い。ネストールはいつもだらだらしてばかりだが気は悪くない。店を切り盛りするのはローサ。ローサには4人の子供がおり、彼らは家計のため、本業に加えて少量の麻薬を扱っていた。ある日、密告からローサ夫婦は逮捕される。

さらなる売人の密告、高額な保釈金……警察の要求はまるで恐喝まがいだ。この国で法は誰のことも守ってくれない。ローサたち家族は、したたかに自分たちのやり方で腐敗した警察に立ち向かう。

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2015年現在のフィリピンの貧困率は約22%、その多くがひしめき合ってスラムに暮らしている。スラムでは犯罪は絶えず、薬物常習者、密売人も多い。しかし、警察は押収した麻薬の横流しや密売人への恐喝など“捜査”の名のもとに私腹を肥やし、悪事がバレそうになれば暴力も殺人もいとわない。

ロドリゴ・ドゥテルテ大統領就任後、麻薬に関わる者は警察・自警団により超法規的に殺され、恐れをなして自首する者が後を絶たず、刑務所の収監人数を大幅に超えているという。一般市民が貧困から麻薬密売に手を染めた結果、警察から命を狙われるという麻薬撲滅戦争の恐怖の連鎖が、『ローサは密告された』に垣間見える。

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【ストーリー】
ある土曜日の夕方。スーパーマーケットに買い出しに来たローサとカーウィン。突然の雨の中、たくさんの買い物袋を持って家路へ急ぐ。タクシーが入ることを拒むその街は、貧しい人々が暮らすスラムだ。帰り着くと、ネストールは店番もせずに、こそこそクスリをやっている。

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買い出してきた雑貨や菓子類を分けた後、仕入れた麻薬を砕き、手慣れた様子で小さなビニール袋に小分けにする。これが家族の生活を支えているのだ。夕食を買いに出掛けるローサ。息子同然に面倒を見ているボンボンが「ローサ、“アイス”を売って」と近づいてきた。どうやら“アイス”とは、麻薬の隠語のようだ。

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夕食を家族でとろうとしたその時、突然男たちがやってきた。

「警察だ!全員、動くな!ブツはどこだ?」
「ケガ人が出る前にブツを出せ!」
手錠をかけられ連行されるローサとネストール。

「禁止薬物の不法所持だ。言い逃れはできないぞ」
「刑務所に入るわけにはいきません。貧しいんです」
「20万で手を打ってやる」巡査がささやく。
「そんな大金……」ローサは口ごもる。

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■ 出演
ジャクリン・ホセ
フオディアス
マリア・イサベル・ロペス

監督:ブリランテ・メドーサ
脚本:トロイ・エスピリゥ

2016/フィリピン/110分

■ 原題
MA’ROSA

■ 配給
ビターズ・エンド

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